SECTRA Interactive Solution – セクトラ・テーブル
思いのまま扱える,医療教育・臨床トレーニングシステム
解剖から臨床教育でのPBLまで提供するバーチャル・システム
セクトラ・テーブルはインタラクティブな学習と指導のためのマルチタッチスクリーンを採用した全く新しい発想の医療教育・学習ツールです。これまでのデジタル機器では実現できなかった,直感的な使用感が得られ,講義とグループ学習の優れたプラットフォームとなります。バーチャル解剖システムでは,貴重な検体を損傷させることもなく,また監督を必要としないので,気軽に何度でも解剖実習を行えます。セクトラ・テーブルのユーザーは,セクトラ・エデュケーション・ポータルへアクセスすることで,多数のモデルケースと臨床画像へのアクセスが可能となります。また自身の資料を他のユーザーとシェアすることもできます。
ハードウェア
セクトラ・テーブル(SECTRA Table)
セクトラ・テーブルはインタラクティブな学習と指導を実現するマルチタッチスクリーンディスプレイを使用した製品です。複雑な3D画像をストレスなくスムーズに動かせる処理能力を備え,CTやMRIなど平面的なDICOMデータから瞬時に3Dボリュームモデルを組み立てることができます。スクリーンを自由な角度に傾けられる他,プロジェクターへの接続も可能なので,人数や構成を問わず,あらゆるグループ学習に使うことができます。また,キャスター付きで移動も簡単です。
- 55インチタッチスクリーン
- フルハイビジョン(1920×1080)
- パワーポイントビューワー
- キャスター付きスタンド
- スクリーンの高さと傾きは調整可能
- 寸法:79.5 x 118.5 x 90cm,重量:220 kg
セクトラ・エデュケーション・ポータル(SECTRA Education Portal)
セクトラ・エデュケーション・ポータルは世界中のセクトラ・ユーザーが臨床資料を共有するためのクラウド・ライブラリーです。このプラットフォームはセクトラ・テーブル専用で,放射線医学やその他のDICOMデータ管理用に世界中の病院ですでに使用されているSECTRA PACSソフトウェアをベースとして開発されました。セクトラ・エデュケーション・ポータルを使えば,自身の機関内の医師,スタッフ,学生と患者症例やDICOM互換画像を共有できるばかりでなく,世界中の病院や大学とデータを共有できます。もちろん,共有を望まない症例は,非公開にできます。セクトラ・エデュケーション・ポータルに蓄積された資料には, セクトラ・テーブルからだけでなく,パソコン,スマートフォン,タブレットなどの携帯端末 (iOS,Android)からもアクセス可能です。機器を問わず,あらゆるDICOMデータを取り込み,閲覧できます。
セクトラ・エデュケーション・ポータル・メンバーのメリット
- 世界中の一流機関の高品質な教育コンテンツへのアクセス
- 共有を望まない症例データには,非公開データ用のストレージ・スペースの利用が可能
- 部署間,地域間で症例を共有できるクラウドサービス
- 世界中のユーザーが追加するコンテンツにより,拡張し続けるライブラリー
- ユーザーのデータを守る安心の自動バックアップ・システム
- アップデート・ソフトウェアのリリースに合わせた自動更新
- 多様なデバイス上で,ポータル・コンテンツのアクセス,新規作成,編集が可能
- ティーチャー・アカウントとステューデント・アカウントの2種を用意。それぞれ必要数に合わせた追加購入が可能。
セクトラ・エデュケーション・ポータル・アカウントは,セクトラ・テーブルご利用機関のみお求めいただけます。
セクトラ・テーブルには,骨折手術の臨床トレーニングと術前計画を目的とするツールがオプションとして用意されています。さまざまな症例や戦略をインタラクティブに評価,検討することのできるこのオプションによって,セクトラ・テーブルをさらに理想的な術前計画ツールにできます。
- 非表示 - 損傷領域を覆う組織を非表示にすることで,本当に見たい部分だけの可視性を高めます。
- 整列 - 骨折した骨の画像上に,アライメント・ポイント(整列基準点)をマーキングすれば,離断・転位した部位を狙ったとおりの整復位置にワンクリックで配置し,その状態を検証することができます。
- 分割 - 骨を分割し,分割した部分を個々に観察できます。
- テンプレート - プレートなどのCADデータを取り込み,損傷個所に重ねて検証することができます。
- 測定 - 3D空間での距離(長さ)を測定します。
導入事例
フィリップ大学マールブルク,セクトラ・テーブルをドイツで初めて導入
2012年以降,フィリップ大学マールブルクの学生は,講義,セミナー,授業の準備に,セクトラ・テーブルを使用しています。解剖細胞生物学研究所長のワイエ教授はすぐに,セクトラが解剖学トレーニングの質を向上させると確信しました。バーチャルな準備を通じて,学生は実際の解剖を初めて体験する前に,理論的,実践的な見識を深めることができます。 解剖研究所副所長のキンシェルフ教授は,セクトラは医療や生物学を学ぶあらゆる学生の解剖授業には不可欠になると語り,総合的な3D表示により,損傷を視覚的に認識,理解できるようになると主張しています。バーチャル解剖システムでのインタラクティブな学習により,解剖生理学の理解が深まり,医療従事者の技能が高まるため,長期的観点から医療システム全体の効率と安全性が高まります。
主な導入機関:
- カロリンスカ研究所,スウェーデン
- チューリッヒ大学,スイス
- エディンバラ大学,英国
- リンショーピング大学医療画像視覚化センター,スウェーデン
- クロード・ベルナール・リヨン大学,フランス
- パラケルスス医科大学,オーストリア
- サンクトペテルブルク癌研究病院,ロシア
- ヴァージニア大学,米国
- メキシコデルバジョ大学,サルティーヨ,メキシコ
- 北京大学人民医院,中国
- バグダッド医科大学,イラク
- ブリティッシュコロンビア大学,カナダ