月刊メールマガジン2015年5月号

2015年05月25日 (月曜日)

2015

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軟性靭帯付き手関節模型、眼疾患模型

◆ 3B月刊メールマガジン 5月号 vol.118 ◆

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今月号の内容:
┌目次─────────────────────────────┐
1. 新製品のご案内 ~軟性靭帯付き手関節模型、眼疾患模型~
2. 先生のコラム「時間の物差し」 ~身体の記憶~
帝京平成大学教授 竹内京子先生
3. 月刊学会情報
4. 編集後記
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1. 新製品のご案内
~ 軟性靭帯付き手関節模型、眼疾患模型 ~
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人体模型 > 関節
■手関節、靭帯付機能モデル
手・前腕の骨と靭帯を再現したモデルです。
橈骨と尺骨の間にある骨間膜や、手根管を形成する屈筋支帯も
再現されています。
靭帯、骨間膜、屈筋支帯には柔軟性があり、関節を動かしながら
説明することができます。
価格:43,000円+税
/model/joint/m36.htm?mmail&m

人体模型 > 視覚器・目・眼球
■眼球の疾患、5倍大モデル
見やすい5倍大モデルで、網膜と水晶体を付け替えながら、
以下のような疾患における特徴的な変化を説明できます。
嚢下白内障 / 皮質白内障 / 核性白内障
糖尿病性網膜症 / 高血圧性網膜症
緑内障による乳頭形状の変化 / 加齢性黄斑変性症
乳頭浮腫 / 網膜中心動脈閉塞症 / 網膜中心静脈閉塞症
裂孔原性網膜剥離
価格:52,000円+税
/model/vision/f17.htm?mmail&m

お問合せはどうぞこちらへ : メール  mag_3b@3bs.jp
フリーダイヤル(ユーザー様専用) 0120-300-056

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2. 先生のコラム
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「時間の物差し」
~身体の記憶~
帝京平成大学教授 竹内京子先生

亭主が車の運転を止めて10年ほどになります。
やめたことの引き金に、日曜ドライバーからさらに盆暮れ
ドライバーになってしまったことがあり、直接の原因には、
めまぐるしく変わる車の運転席廻りのデザインの変化に
ついていけなくなり、面倒くさくなったことが挙げられます。
車はハンドルとアクセル、それにブレーキとライトがあれば
動くものですが、実際の運転席周りにはあふれんばかりの
スイッチが目に入ります。
自分が選んで付けた機能であればよいのでしょうが、
シンプルな機能で十分だと思っている亭主には、総てが
余計なものとしか思えないのです。
さらに漸く覚えた機能ですら、車が変わるとそのたびに
スイッチの場所が変わって大混乱です。
その不満のはけ口は、毎回操縦に慣れるまで私が聞かされる
わけです。
「なんで高い金払って買った自分の車なのに、こんな
不便な思いをして運転しなければならないんだ!」
と、しきりにボヤクわけです。
工学部出なのでメカに強い男と思っていたら、全然違いました。
早々と車を私に譲って文字通りオーナーさんをやっている
亭主を横目に私は、自分の選んだいろいろな機能を大いに
楽しんで運転しているのですが、そんな私にも車のデザイン
の変化に振り回されることがよくあります。
その一つが、足踏み式ブレーキ・二度踏み解除方式の
サイドブレーキ。
サイドブレーキが運転席わきに存在していた時は便利でした。
サイドブレーキがかかっているかどうかは、見たらすぐに
わかります。
確認の為、2回引き上げても解除、なんてことにはなりません。
しっかりとサイドブレーキがかかるだけです。
後にフットブレーキが主流になった時、我が家は二人とも
2回確認する達なので、フットブレーキ解除は危ないと感じて
その後も手動解除のサイドブレーキ車を選んで運転していた
のですが、とうとう購入希望の車種が総て二度踏み解除の
足踏みブレーキとなりました。
手動ブレーキ解除から足踏みブレーキ解除になって1年ちょっと
ですが、いま困っているのが、身体で覚えたブレーキ解除動作。
しばらくの間は意識していても、ついつい何も無い「空」の
レバーを引く動作をしておりました。最近は無意識に「空」
レバーを引きそうにはなりますが、実際に引く動作にまで
行くことはなくなりましたが、その代わり踏み解除をするの
を忘れて動き始めております。なんか変だなと思ったら、
サイドブレーキマークがついていることばかりです。
何回か続いたので心配になり早々と車の点検をしてもらい
ましたが、何十年にもわたって身体で覚えた動作、そうそう
簡単に変わるものではないですね。
ブレーキ解除方法も、オプションで手動解除の選択できると
ありがたいのですが、贅沢ですかね。
では、また来月。

<ご意見をおきかせ下さい>
▽竹内先生へのご意見・ご感想や、コラムで感じたこと、
また先生にお聞きしたいことなどもお送りください。
宛先は mag_3b@3bs.jp まで。 お待ちしてます!

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3. 月刊学会情報
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6月出展予定

・日本臨床救急医学会 第18回日本臨床救急医学会総会・学術集会
期間:H27/6/4~H27/6/6
場所:富山県・富山県民会館、富山国際会議場

弊社(日本スリービー・サイエンティフィック)は
上記学会・展示会に出展予定です。 是非この機会にお越しくださいませ。
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H27/6/3~H27/6/6
日本頭頚部癌学会 第39回日本頭頚部癌学会
兵庫県・神戸国際会議場

H27/6/3~H27/6/5
日本血管外科学会 第43回日本血管外科学会学術総会
神奈川県・パシフィコ横浜

H27/6/4~H27/6/5
日本顎変形症学会 第25回特定非営利活動法人
東京都・ベルサール神田

H27/6/4~H27/6/6
日本化学療法学会 第63回日本化学療法学会総会
東京都・京王プラザホテル東京

H27/6/5~H27/6/6
日本消化器がん検診学会 第54回日本消化器がん検診学会総会
大阪府・大阪国際交流センター

H27/6/5~H27/6/7
日本理学療法士協会 第50回日本理学療法学術大会
東京都・東京国際フォーラム

H27/6/5~H27/6/7
日本腎臓学会 第58回日本腎臓学会学術総会
愛知県・名古屋国際会議場

H27/6/11~H27/6/12
日本呼吸器内視鏡学会 第38回日本呼吸器内視鏡学会学術集会
東京都・京王プラザホテル

H27/6/11~H27/6/12
日本外傷学会 第29回日本外傷学会総会・学術集会
北海道・札幌コンベンションセンター

H27/6/12~H27/6/14
日本老年医学会 第57回日本老年医学会学術集会
神奈川県・パシフィコ横浜

H27/6/12~H27/6/13
日本医療マネジメント学会 第17回日本医療マネジメント学会学術総会
大阪府・大阪国際会議場

H27/6/12~H27/6/15
日本老年精神医学会 第30回日本老年精神医学会
神奈川県・パシフィコ横浜

H27/6/12~H27/6/14
日本臨床細胞学会 第56回日本臨床細胞学会総会(春期大会)
島根県・くにびきメッセ

H27/6/13~H27/6/14
日本プライマリ・ケア連合学会 第6回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会
茨城県・つくば国際会議場

H27/6/18~H27/6/19
日本熱傷学会 第41回日本熱傷学会総会・学術集会
愛知県・名古屋観光ホテル

H27/6/18~H27/6/20
日本緩和医療学会 第20回日本緩和医療学会学術大会
神奈川県・パシフィコ横浜

H27/6/18~H27/6/19
日本外科系連合学会 第40回日本外科系連合学会学術集会
東京都・京王プラザホテル

H27/6/19~H27/6/21
日本作業療法士協会 第49回日本作業療法学会
兵庫県・神戸ポートピアホテル、神戸国際展示場

H27/6/19~H27/6/20
日本膵臓学会 第46回日本膵臓学会大会
愛知県・名古屋国際会議場

H27.6.21
日本成人矯正歯科学会 第23回日本成人矯正歯科学会大会
東京都・一橋講堂

H27/6/25~H27/6/26
耳鼻咽喉科臨床学会 第77回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会
静岡県・アクトシティー浜松、オークラアクトシティホテル

H27/6/26~H27/6/27
日本骨折治療学会 第41回日本骨折治療学会
奈良県・なら100年会館、ホテル日航奈良

H27/6/26~H27/6/27
日本心身医学会 第56回日本心身医学会総会ならびに学術講演会
東京都・タワーホール船堀

H27/6/26~H27/6/28
日本透析医学会 第60回日本透析医学会学術集会・総会
神奈川県・パシフィコ横浜

H27/6/26~H27/6/27
日本言語聴覚士協会 第16回日本言語聴覚学会
宮城県・仙台国際センター

H27/6/29~H27/7/1
一般社団法人日本毒性学会 第42回日本毒性学会学術年会
石川県・石川県立音楽堂、金沢市アートホール、ホテル日航金沢

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4. 今月の編集後記 by 微
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「超なめらか」,この言葉から何を連想されるでしょうか?
クリームやプリンのお話ではありません。
数学には複素関数論という分野があります。複素解析とか関数解
析などとも呼ばれます。関数の引数を実数から複素数に拡張した
世界です。複素関数の微分・積分や関数の性質などを論じます。
何を面倒そうなことを!と言われそうですが,純数学分野で重要
なだけでなく応用面でも重要です。電気の交流理論を始め物理で
使う多くの式が複素関数です。また複素関数のある定理を使うと
定積分が魔法のように簡単に計算できます。(留数定理)
それで冒頭の「超なめらか」,ある複素関数の本に出てきました。
正当な数学用語ではありませんが,上手い言い様だと思いました
ので,ここでご紹介を。
実関数(なおかつ一変数)の微分を考えて見ましょう。式は書き
ませんが「x=aで微分可能」とは,点aとxをaに近づけたときの平
均変化率の極限が,正からと負からとで一致することです。グラ
フを書いた時に折れ曲がっていると極限が一致しないので,その
点で微分はできません。繋がっている(連続である)だけではダ
メと言うことですね。
ですので微分可能な関数を「関数がなめらか」とも言います。こ
れは数学の言葉です。
それでは複素関数が微分可能とは?
複素数は実部と虚部を持ちます。その複素変数zを複素数aに近づ
ける方法は無限にあります。複素平面と言われる横軸に実軸,縦
軸に虚軸をとった座標平面を考えると分かりやすいです。その平
面の特定の点(z=a)への近づき方は,どんな向きから近づいて
も良いからです。
で,その無限に近づく方法の全ての極限が一致すれば,z=aで微
分可能となります。
では,複素関数が微分可能であるとは,実関数の「なめらかな関
数」以上に「なめらか」であるという謂で「超なめらか」という
言葉を使われていました。(もちろん,数学用語ではない,と断
られていました。)
正式ではないにせよ,複素関数の微分の感じ(制限の強さ)を上
手く伝えているなぁ,と感動しました。
因みに複素関数が微分可能かどうか確かめるのに,全ての極限を
計算しているのか?(事実上無理!)と思われそうですが,z=a
で微分可能かどうかは,その点で2つの式を満たせば良い事が分
かっています。(コーシー・リーマンの関係式)

なんだか前回の素数以上に煙に巻いたようなお話しとなってしま
いましたが,どうでしょうか?
わたしが感じた面白みは伝えられているでしょうか?

それでは今月はこの辺で。
来月号をどうぞお楽しみに!