月刊メールマガジン2016年5月号

2016年05月25日 (水曜日)

2016

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透明樹脂封入の生物標本

◆ 3B月刊メールマガジン 5月号 vol.130 ◆

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今月号の内容:

┌目次─────────────────────────────┐
1. 注目製品のご案内 ~樹脂封入標本~
2. 先生のコラム「時間の物差し」 ~バーチャルと実物~
(一財)健康教育学研究所 所長 元帝京平成大学教授 竹内京子先生
3. 月刊学会情報
4. 編集後記
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1. 注目製品のご案内 ~樹脂封入標本~
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ホルマリン漬け標本に代わる教材として、
また専門性の高いユニークな置物としても人気の
樹脂封入標本をご紹介いたします。

・本物の生物標本を透明樹脂の中に密封しています
・素手で安全・手軽に扱えます
・360度、自由な角度から観察できます
・無臭・防腐で保管も容易です

全33種で、次のようなカテゴリーをご用意しています。
・動植物の生活環(蝶、カエル、シダ、コケ、etc)
・生体の解剖・形態(ハト、魚、クワガタ、etc)
・骨格(カエル、鳥、ウサギ、etc)
・節足動物(カニ、エビ、クモ、etc)
・軟体動物(タコ、イカ)
・植物(根の比較、発芽)

お問合せはどうぞこちらへ : メール  mag_3b@3bs.jp
フリーダイヤル(ユーザー様専用) 0120-300-056

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2. 先生のコラム
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「時間の物差し」
~バーチャルと実物~
(一財)健康教育学研究所 所長
元帝京平成大学教授
竹内京子先生

脳をごまかして物を立体的に見せることを最初にやったのは
おそらく画家の人たちでしょう。
遠近法のテクニックを使って平面を見ていながら近いところと
遠いところ、奥行きを感じさせ、裏にあるものを想像させて
しまう、絵画の描き手による3Dの始まりでしょうか。
鑑賞して楽しむためのバーチャル3Dから、最近は実用的な
バーチャル技術が花盛りです。医者の手術のトレーニング、
自動車や飛行機の操縦など、目を見張るものがあります。
さすがに莫大なお金をかけているだけあって視覚だけでなく
触覚、嗅覚、聴覚まで本物から得た情報を再現して、トレー
ニング現場に臨場感あふれる環境を作り出しています。
全身からの情報が脳機能に影響を及ぼし、全身トレーニング
を行っています。
考えうる限りの条件下でトレーニングできるバーチャル
環境は危険を避けるための訓練には絶対に必要なことだ
と思っています。

個人的な経験では、所沢市にある航空記念館のジャンボ
ジェット機の操縦コーナーが設えてあって、それにチャ
レンジしたことがあります。
離陸は数回目にやっと成功して、すぐに失墜。
着陸チャレンジはまだ一度も成功していません。
とにかく難しい。1~2回教わったぐらいでは、手足が
思いどおりに動かないのです。
ニ次元平面を走る車の操縦に慣れすぎていて、三次元
空間に位置するヒコーキと一体感を持つことなく操縦に
チャレンジしたことが失敗の根底にあるのではないかと、
今この原稿を書きながら思っています。
ということは、おそらくまだ車の免許を取れない年代の
子供たちや、3Dの空中世界に身をおくようなスポーツの
選手は、そうでない人たちよりも早く飛行機の操縦が
上達するのかな、なんて考えもまた思い浮かんでいます。
実学の分野のバーチャルトレーニングシステムはもの凄い
ものがありますが、教育現場でも3D映像は花盛りです。
解剖学も同じですが、残念ながらこちらの3Dは今のところ
「視覚」への働きかけのみで脳をごまかしている状況です。
それでも以前より進化して、最近は後ろを見たいと思ったら、
画面を指で触って、画面の中の模型をひっくり返すことが
簡単にできるようになっています。
しかし、指に戻ってくる「感触」はモニターの平らな面を
触っている感触であって、模型がもつ凹凸を手で探れる
わけではないのはちょっと物足りない気がします。
3Dも好きですが、紙をぺらぺらとめくる感触も私には必要
なのです。先日、勉強会で内臓模型つきのトルソーを使って
講義をした後、臓器を一つ一つ名前を言いながら取り外し、
また元に戻すというテストをやりましたところ、一回で
元に戻せた人は皆無でした。
講義中、ずっと私が分解したりはめ込んだりするのを見て
いたにもかかわらず、また、自分たちで臓器をひとつひとつ
外していったにもかかわらず、所定の位置にスムーズに戻せ
なかったのでした。
間違いの中では、肝臓の下面や胃の大彎が前面を向いていた
のが多かった。こんな作業は一見とても簡単なようですが、
視覚情報だけでは不十分なようです。
しかし、参加者の皆さんは嵌りそうでうまく嵌らない、
あせればあせるほどどんどん違う方向に暴走してしまい
ながらも、内臓模型の3Dパズルで大笑いしてメンタル的
にはリフレッシュした楽しいひと時でありました。
そして触覚情報も得ることができた皆さんは、次回は
迷うことなく、模型の着脱ができることでしょう。
では、また来月。

<ご意見をおきかせ下さい>
▽竹内先生へのご意見・ご感想や、コラムで感じたこと、
また先生にお聞きしたいことなどもお送りください。
宛先は mag_3b@3bs.jp まで。 お待ちしてます!

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3. 月刊学会情報
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H28/6/2~H28/6/4
日本肝胆膵外科学会 第28回日本肝胆膵外科学会・学術集会
大阪府・大阪国際会議場

H28/6/2~H28/6/4
日本精神神経学会 第112回日本精神神経学会学術総会
千葉県・幕張メッセ、アパホテル&リゾート(東京ベイ幕張)

H28/6/3~H28/6/5
日本東洋医学会 第67回日本東洋医学会学術総会
香川県・サンポートホテル高松、JRホテルクレメント高松他

H28/6/4~H28/6/5
日本心身医学会 第57回日本心身医学会総会ならびに学術講演会
宮城県・仙台国際センター

H28/6/8~H28/6/10
日本老年医学会 第58回日本老年医学会学術集会
石川県・石川県立音楽堂他

H28/6/9~H28/6/11
日本化学療法学会 第64回日本化学療法学会総会
兵庫県・神戸国際会議場、神戸ポートピアホテル

H28/6/9~H28/6/10
日本頭頸部癌学会 第40回日本頭頸部癌学会
埼玉県・ソニックシティ

H28/6/9~H28/6/11
日本リハビリテーション医学会 第53回日本リハビリテーション医学会学術集会
京都府・国立京都国際会館、グランドプリンスホテル京都

H28/6/9~H28/6/12
日本透析医学会 第61回日本透析医学会学術集会・総会
大阪府・大阪国際会議場、リーガロイヤルホテル他

H28/6/10~H28/6/12
日本超音波検査学会 第41回日本超音波検査学会学術集会
宮城県・仙台国際センター

H28/6/10~H28/6/11
日本言語聴覚士協会 第17回日本言語聴覚学会
京都府・ロームシアター京都、京都市勧業館みやこめっせ

H28/6/10~H28/6/12
日本精神科看護協会 第41回日本精神科看護学術集会
岩手県・マリオス、アイーナ

H28/6/10~H28/6/12
日本抗加齢医学会 第16回日本抗加齢医学会総会
神奈川県・パシフィコ横浜

H28/6/10~H28/6/11
日本消化器がん検診学会 第55回日本消化器がん検診学会総会
鹿児島県・かごしま県民交流センター

H28/6/11~H28/6/12
日本創傷・オストミー・失禁管理学会 第25回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会
石川県・金沢歌劇座他

H28/6/14~H28/6/16
日本顕微鏡学会 日本顕微鏡学会第72回学術講演会
宮城県 仙台国際センター

H28/6/16~H28/6/17
日本炎症・再生医学会 第37回日本炎症・再生医学会
京都府・京都市勧業館みやこめっせ

H28/6/16~H28/6/18
日本乳癌学会 第24回日本乳癌学会学術総会
東京都・東京ビッグサイト

H28/6/17~H28/6/18
日本緩和医療学会 第21回日本緩和医療学会学術大会
京都府・国立京都国際会館

H28/6/17~H28/6/19
日本アレルギー学会 第65回日本アレルギー学会学術大会
東京都・東京国際フォーラム

H28/6/17~H28/6/19
日本腎臓学会 第59回日本腎臓学会学術総会
神奈川県・パシフィコ横浜

H28/6/18~H28/6/19
日本老年歯科医学会 日本老年歯科医学会第27回総会・学術大会
徳島県・アスティとくしま

H28/6/23~H28/6/24
日本呼吸器内視鏡学会 第39回日本呼吸器内視鏡学会学術集会
愛知県・名古屋国際会議場

H28/6/23~H28/6/25
日本小児保健協会 第63回日本小児保健協会学術集会
埼玉県・大宮ソニックシティ

H28/6/23~H28/6/25
日本医療機器学会 第91回日本医療機器学会大会
大阪府 大阪国際会議場

H28/6/23~H28/6/24
日本静脈学会 第36回日本静脈学会総会
青森県 ホテルナクアシティ弘前

H28/6/23~H28/6/24
耳鼻咽喉科臨床学会 第78回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会
鹿児島県・城山観光ホテル

H28/6/24~H28/6/25
日本顎変形症学会 第26回特定非営利活動法人日本顎変形症学会総会・学術大会
東京都・一橋講堂

H28/6/29~H28/7/1
日本毒性学会 第43回日本毒性学会学術年会
愛知県・ウインクあいち

H28/6/30~H28/7/1
日本小児耳鼻咽喉科学会 第11回日本小児耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
徳島県・ホテルクレメント徳島

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4. 今月の編集後記 by オリ
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冬のどんよりした鉛色の空からようやく解放された新潟です。
週末もお天気がよく、暑過ぎず寒すぎずの気持ちいい気候。
となれば外遊びの絶好のチャンス!
週末どちらかは娘と公園に行って遊んでいます。
少し遠くの公園に行く時にはおにぎりを持ってピクニックです。
私が子どもの頃はシンプルな滑り台やブランコしか
ありませんでしたが、今は複雑な形をした複合型の
遊具がたくさんあって、とても楽しいです。
バランスを取って遊ぶ遊具などもあり、子供ではなく
私が真剣になってしまいます。

そして色々な公園めぐりをしている中、
とても恐怖を覚える滑り台が・・・。

それは新潟市江南区にある亀田公園。
こちらは無料でBBQ施設が利用できるので人気の公園なの
ですが、メインの大きな滑り台を滑ろうとしたところ、
結構な斜度が・・・。
こんなに斜度がある滑り台は見たことがありません。
滑り台で恐怖を覚えたのは初めてです。
なかなか行く機会もないかと思われますが、もし機会が
あったらぜひこの滑り台を体感してみてください。

それでは今月はこの辺で。
来月号をどうぞお楽しみに!