月刊3B 2021年1月号 vol.186

2021年01月25日 (月曜日)

2021

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 『シミュレーション実習に役立つiOS無料アプリ』

  月刊3B 2021年1月号 vol.186

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今月号の内容:

┌──【目次】──────────────────┐
  
 1. シミュレーション実習に役立つiOS無料アプリ

 2. 先生のコラム「時間の物差し」
  ~コンピュータの進歩~
  (一財)健康教育学研究所 所長
  元帝京平成大学教授 竹内京子先生

 3. 編集後記
 
└────────────────────────┘


1. シミュレーション実習に役立つiOS無料アプリ

■POC-Kit
 ポイント・オブ・ケア検査器再現アプリ

即時アセスメントに使う下記の実在器を
iPhoneなどの画面上に再現し、
設定した値を測定結果として表示する
ことができます。
シナリオに合わせて必要な場面に
用いることで、チーム・シミュレーションの
再現性を高めます。

血糖測定(Roche Accu-Check Performa)
プロトロンビン時間測定(Roche CoaguCheck XS)
体温、口内プローブ(Welch Allyn SureTemp PLUS)
体温、耳式(Braun ThermoScan PRO)

ダウンロード先(iOS専用)
https://apps.apple.com/jp/app/poc-kit/id1510693026

■AURiS
 聴診トレーニング・アプリ

22種の心音、13種の肺音を収録し、
いつでもどこでも手軽に
聴診音の聴き取り、聴き分け練習が
できます。

一般のイヤフォンでも聴取できますが、
アプリと連動する専用聴診器(有償)も
ご用意しております。

ダウンロード先(iOS専用)
https://apps.apple.com/jp/app/auris/id1316807618

┏▼お問合せはどうぞこちらへ
メール:mag_3b@3bs.jp
フリーダイヤル(ユーザー様専用)0120-300-056


2. 先生のコラム

「時間の物差し」 

 ~コンピュータの進歩~ 

(一財)健康教育学研究所 所長
 元帝京平成大学教授 
 竹内京子先生

スーパーコンピュータの富岳(ふがく)
が最近、新型コロナの飛沫の飛び散り
方のシミュレーションを通して
私たちの生活の中に入ってきました。

富岳は、昨年(2020年6月)、世界一と
順位づけられましたが、その能力は
全開してはおらず、まだまだ発展の
途上のコンピュータだとのことです。

そして、その計算速度は44京2010兆
回/毎秒ということでした。

ところで、この「44京2010兆回」
という計算速度、いくら速いです、
と言われても、日本語表記のまま
ではどうもピンときません。
兆の単位でよく見聞きするのは、
日本の国家予算1年分です。
これより3桁(1000倍)は大きな数字
だなとはわかるのですが、日頃使う
数量の単位ではないからか、すぐ
にはピンとこないままでした。

それで次に数字で表してみて、
ここで、本当にびっくり。
「442010000000000000回/秒」で、
18桁の横一列が長いこと。

自分のパソコンの速度と比較してみて、
2度びっくり。私のデスクトップは
1年半前にパソコンショップで組み
立ててもらったもので、CPUの機能は
1秒間に39億回(3.9GHz)の速度です。
ノートブックは3年前の発売で、
29億回(2.9GHz)の速度でした。

個人使用としてはまあまあの速さで
満足のゆく速さでしたが、私の
パソコンとスーパーコンピュータは
8桁も速さが違っていたのでした。

これには、「わぉー!」以外の
言葉は暫く頭には浮かびませんでした。

そして改めて、この最高レベルの
コンピュータを作り上げた多くの
人々のチームワークと物つくり技術の
すばらしさに感動したのでした。

スーパーコンピュータが私たち庶民の
生活に表立って出てきたのは、
新型コロナウイルスのおかげだと
思いますが、通常では表に出てこない
コンピュータの性能をたちどころに
見せてもらえるようになったのは
よかったです。

さて、以下は雑学です。
44京2010兆という18桁の数字、
これに対応する数字、国家予算
以外にはなにがあるかと
連想ゲームをしてみました。

人体の細胞の数は40~100兆個だし、
地球の人口は77億人(2019年)だし、
少なすぎると考えているうちに、
宇宙と地球の誕生の時間経過を秒で
表して比較してみたらどうかな、と
思いまして、早速計算してみました。

宇宙は138億年前に、地球は45億年前に
誕生したと言われていますので、
うるう年、うるう秒を考慮せず、
1年365日、1日24時間として概算すると、
宇宙は4351968000億秒(43京5196兆8000億秒)、
地球は1419120000億秒(14京1912兆億秒)
となりました。
桁数的には共に18桁で同じでした。

宇宙齢と富岳の計算速度が数字的に
似たもの同士になったことには、
なんだか親しみを覚えます。
全く意味もない事なんですけど。

今回、このような計算速度に
関心を向けた理由は、今まで
試行錯誤しながら手作業で
行っていた研究データ処理の
工程が定まってきたので、
専門家にお願いして大量データの
自動処理するプログラムを作って
もらったことに拠ります。
想像以上に早くてびっくり、そして
仕事があっという間に終わった
ことに感激したからなのです。

それで、国際競争で、一番だ、二番だ
としのぎを削っているスーパー
コンピュータの計算速度って、
実際どんな感じなのか?と、
きちんと知りたいと思ったのが
きっかけです。

在宅パソコンワークが増えている中、
コラムのおかげでちょっと気晴らしの
時間を過ごすことができました。

では、また来月。

<ご意見をおきかせ下さい>
竹内先生へのご意見・ご感想、コラムで感じたこと、
先生にお聞きしたいことなどもお送りください。

┏▼宛先は、
mag_3b@3bs.jp
まで。お待ちしてます!


3. 今月の編集後記 by 品

先日クレジット・カードで買い物をしたとき、
「こちらにサインをお願いします」
と言われました。

そう言えば最近電子マネーで支払う
方が多く、クレジット・カードでも
読み取りだけでOKだったり、
PINの入力だけでOKとなることが
普通になりました。

署名するのは久しぶりだなと
思いつつペンを持ったその時、
横にいた6歳の娘が嬉しそうに
声を上げました。

「お父さんのファンなの!?」

買い物の風景、短い間にだいぶ変わりました。

それでは今月はこの辺で。

来月号をどうぞお楽しみに!