月刊3B 2022年5月号 vol.202

2022年05月30日 (月曜日)

2022

『Atlas ALSシミュレーター』

1.新製品のご案内
  Atlas ALSシミュレーター

2.先生のコラム「時間の物差し」
  水のちから 
  (一財)健康教育学研究所 所長 竹内京子先生

3.編集後記

1.新製品のご案内
Atlas ALSシミュレーター

AtlasはREALITi360システムの機能強化と連携を目的に開発されたALSシミュレーターです。気管挿管,胸骨圧迫,静脈注射,骨髄穿刺など様々な練習に対応しています。ワイヤレス接続でREALITi360システムと連携し,マネキンに実施したCPRの評価をREALITiのスクリーン上にリアルタイムで表示したり,REALITiで設定した心拍数と連動した脈拍をマネキンで触知したりすることが可能です。AtlasとREALITi360システムを併用し,AHA/ERCに準拠した完全なALSトレーニングコースを実施できます。

Atlas ALSシミュレーター
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2.先生のコラム「時間の物差し」
水のちから
(一財)健康教育学研究所 所長 竹内京子先生

「みず」の大切さは、誰もが知るところで、「脱水」状態にならぬように注意することも知られていますが、母国語を日本語とする人にとっての「みず」という言葉にはもっと深い意味があるのでは、と思うような不思議な経験について一言。
場所は、標高700m足らずの伊香保温泉石段街の中腹あたりです。
そこに出かけた目的は、コロナ禍で心身にストレスたまりまくった保育士である義理の姪(甥の妻)の慰労と、高校受験勉強を頑張った甥の長女の進学祝いを兼ねての温泉旅行です。たまたま男たちは仕事と学業で不在でした。
ネットで予約したバスの選定が間違っていたため、地図上はホテルの近くまで来ていながら、実際にはたどり着けない、という状況に陥りました。
迷った場所は、町の中心部である「石段街(頂上にある伊香保神社に向かう365段の階段とその両脇のお店が並ぶ門前街)」の真ん中あたりでしたが、幸いホテルとはすぐに連絡が取れたので、一安心したところで、欲が出ました。
狭い町だし、まだ夕方の6時で人通りはにぎわっており、石段街にいる限りは何の不安もありませんでした。せっかく来たのだから、明日のために、この界隈を少し探索しておこう、伊香保神社の場所も確認しておこうと、脇道に入ったり店をのぞきながら、石段街を少しずつ上っていきました。
通常ならば、高地の影響はほとんど受けない高さですし、普通に上っていけば身体的には負担は全く感じられない石段街なのですが、途中から、若い親子二人が競い始め、スピードがすこしずつ上がり始めました。
「二人とも速いな、さすがに若いなあ」と感心すると同時に「最後まであのスピードについていけるかな」というネガティブな思いも浮かびました。
驚いたのは、ネガティブな思いが脳裏に浮かんだ途端、「動悸息切れ(心臓バクバクと呼吸困難感)」症状が出現したことです。身体的には何の疲労にかかわる前触れもなくです。
その症状が出た次の瞬間、「マズイ!」、「自律神経おかしくなってる!」、「みず飲まなくちゃ!」「脱水が起きてる?」ということばがり次々に頭に浮かびました。それで頑張ることはやめて、石段を登っていく二人に声をかけ、自販機から水を買ってきてもらい、持っていたスポーツ用のアミノ酸サプリメントと一緒に飲みました。
次に驚いたのは、水とサプリの粉がゴクンと咽喉を通った時「やれやれ」と安堵感が生じたのですが、それと同時に、心臓のバクバク、深呼吸困難症状が一瞬で解消されたことでした。これを自覚したときの驚きは筆舌につくせません。
水だけでも飲んでから十二指腸に達するには20秒近くかかるとされているので、水も含めて飲んだ物が数秒後に吸収されることは何も無いはずです。つまり、舌、口腔、咽頭粘膜の知覚神経の端末に刺激がそれなりに入っただけしかない状態で、そして何かを飲むという行動だけで、身体的トラブルが解消されたことになります。
ほかにも、身体の熱感を取る目的で冷たい水をゴクンと飲んだだけで、大腿部挫傷(ももかん)で硬縮した状態が解消した例や、車酔いが、薬をゴクン飲み込んだとたんに治まった例など、他人様の例はたくさんありますが、このようなことが自分の身に起こったのは初めてでした。なお、翌日は、身体が運動環境に慣れたようで、何の問題もなく、365段を登り切りまして、戻ってまいりました。
おそらく、スピードについていけるかという自分の不安感は、すでに体の中で、局所的に水の不足(脱水)が生じていた予兆だったのかもしれません。それが「脳」に予防的に身体的防御態勢として緊急事態宣言(動悸息切れ症状)をさせ、そして水が細胞に届く、という情報だけで、身体が先に落ち着いてしまったと考えたのですが、このシステム、どこか、現実の社会の出来事とその対応システムとも似ている気がしましたが、わが身の自律システムには驚かされました。
また、水を飲んだだけで心身が落ち着く、という事例はたくさんありますが、自律神経系の身体を守る「みず」の不思議な対応システム、科学的にもっと知りたいものです。

では、また来月。

▼ご意見をおきかせ下さい
竹内先生へのご意見・ご感想、コラムで感じたこと、先生にお聞きしたいことなどもお送りください。
宛先:mag_3b@3bs.jp

3.編集後記

温かくなってきたのでお庭に家庭菜園の苗とお花を植えました。
去年も植えたところ、お花がナメクジにやられてしまい、気づいたころには丸坊主・・・
今年は負けない!と薬をまき、プランターにも高さを出し、ナメクジ対策にちからを入れました。そのかいもあって、お花も綺麗に咲いていて、一安心。
と思っていたらある日の朝、花びらに穴があるのを発見。その晩主人が様子を見に行くと「大変だ!うじゃうじゃいる!」と。急いで見に行くと、なんということでしょう、お花に群がっているではないですか!
大小合わせて30匹は駆除しました。それから毎晩、お庭のチェックをするのがルーティンとなっています。
終わりなき戦いが続きます。

By オリ