月刊3B 2022年11月号 vol.208

2022年11月29日 (火曜日)

2022

法人向け動画配信サービスの取り扱いを開始しました

1.教育機関/医療機関向けオンライン「EVO」

教育機関/医療機関向けオンライン「EVO」
教育機関/医療機関向けオンライン「EVO」

Educational Video Online(EVO)は、医学・看護の映像教材配信サービスです。主に看護学生や看護師を対象とした、看護技術から在宅医療といった幅広いジャンルの映像がWEB上で視聴できます。授業や研修での上映、自宅や実習での予習・復習などにご活用いただいております。

同時アクセス数の制限がなく、施設外からもアクセスできます。PC、スマホ、タブレットなどのマルチデバイス対応です。

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2.先生のコラム「時間のものさし」

おせっかいな機能

(一財)健康教育学研究所 所長 竹内京子先生

今回の話題は,最近経験したインターネット絡みの不思議な出来事とおせっかいな機能についてです。
1つは,宇治市にある黄檗山万福寺にて石畳の模様を携帯スマホで写真を撮っていたときの事。ぱちぱち撮っていたら,突然写真画面の上部に「QRコードの読み取り成功、タップして」と出てきてびっくり。その文字を見た瞬間は誰かが不正に侵入してきたのかと思い、思わず画面を消してしまいましたが,落ち着いてもう一度写真をよく見たら,敷石の盤面の模様はなんとなくQRコードを思わせるような模様です。

もしかしたらカメラがこの模様をQRコードと誤認したのかなと思ったので,それならば再現してみようかと,距離や角度を変えて何枚も写真を撮ってみましたが,その後は何の反応も示さず写真の山だけが残りまして(???)。

もしかしたら,意味あるQRコードとして認識したのは本当に偶然だったのかもしれません。QRコード読み取りに成功,と表示が出たときに画面をタップしていたとしても,意味不明のアドレスとして,処理されている可能性が大きいとは思うのですが,一方で誰か見も知らない人のサイトに繋がってしまうのも怖いな,とも思った次第です。

ついでに,写真モードの画面下段に出てくる「レンズ」という言葉を選び,次に出てくる言葉の中から「検索」という言葉を選び,似たような画像がないかどうかを探ってみました。すると私の写真に似た画像のサイトが驚くほど多数出てまいりまして,その中に,私とほぼ同じ目線で撮影された万福寺の敷石の投稿写真も見つけましたが,投稿者は敷石の写真から何を読み取って投稿されたのかな,なんて勝手に想像して楽しんでおります。

もう1つは,エクセルで経験したおせっかい事例です。
Fileオプションの設定のところを開き,文章校正⇒オートコレクトのオプション⇒入力フォーマットのページ中の,インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する,という箇所に最初から✅が入っているという事を知らなかった事に加え,私の研究データのファイル名が全部「ネットワークアドレス」であると「誤認」されてしまったことによるダブルトラブルです。
気が付いたら,200個近くのエクセルfileが「リンク元ファイル」として「リンク元ホルダー」に格納されておりました。file名の誤認は「データ取得日の年月日時刻の数値+識別文字」から成る“長~い”名前を,エクセルの中の何か,(AIか..?)が「インターネットとネットワークアドレスである」と誤認したのが発端です。
生データであるCSVタイプのfileには問題なかったのが不幸中の幸いでしたが,エクセルデータとして保存し直したものが全部自動的にハイパーリンク対応に変更されると同時に,リンク元のホルダーにリンク元ファイルとして登録されてしまい,このリンク元の古いデータにリンク(同期)されるようになっておりました。
このため,グラフを新しく付け加えても,修正しても,リンク元も変更しないとパソコンを立ち上げるたびにリンク元に保管されたエクセルデータと同期され,古いデータに書き換えられてしまうという現象です。
自分で作ったグラフがおかしくなっていたのですぐに気が付きましたが,これが,数値データだけであったら,直ぐにわからなかったと思うと,今でもぞっとします。
ネットで「エクセルで作った図が,勝手に消えてしまう」と入力して検索掛けたら,うんざりするほど,似たような経験をした方々のコメントが出てきまして,問題解決は即座に出来たのですが,今はその後始末に時間を費やしております。
エクセルのみならず,オフィス365のソフトはすべて立ち上げるたびに,上述の✅がちゃんと外れているかどうかの確認と,リンク元のホルダーが,空になって居なければ削除という作業を行なっています。こういう確認って,結構時間を取られますね。
自分が使わない機能についても,確認しておくべきだったと,反省しています。

 

では、また、来月。

3.編集後記

静嘉堂文庫美術館の展示ギャラリーが世田谷から丸の内に移り,その開館記念展の「響きあう名宝 曜変・琳派のかがやき(前期)」を見てきました。国の重要文化財(重文)である明治生命館の1Fなので,東京駅から歩いて数分とアクセスは良くなっています。

展示品は小さなものもあり,纏まった印象でした。三菱財閥のコレクションが元だけあって,静嘉堂所蔵の国宝や重文が幾つも見られました。

曜変天目は別としてわたしが良いなぁと感じたのは,俵屋宗達の「源氏物語関屋澪標図屛風」でした。屏風の左右はそれぞれ源氏物語の14帖「澪標」16帖「関屋」の一場面を描いたものだそうです。源氏物語は良く知らないので「だそうです」としか。

右に置かれる屏風「関屋」は,逢坂関を中心に右下の今動いている牛車(引いている牛の躍動感!)と左上の止まっている牛車が対角線にあり緊張感があります。反対の対角には左下に関所の建物,右上は大きく屏風の金地がそのままに緑の山がかかります。2つの対角線で緊迫と弛緩とでもいうような異なる印象を持たせる画面です。山の描きかたも平面的で直線が入るなどモダンな感じを受けました。

一方,左にくる「澪標」は中心の牛車にまず目がいき,それから段々に周りの従者たちへと視線が動きます。従者の列の方向に牛車の先を見れば一艘の船(明石の君の乗る船だそうな)。視線の誘導のされ方が「関屋」とは異なるのが面白く感じました。

「澪標」の白浜と「関屋」の緑の山,色のコントラストも見ていて飽きません。少し離れて全体を見たり近づいて細部を見たりと,暫くこの屏風を見ていました。宗達晩年の作ですが,画面構成は流石に風神雷神の人だなぁと思いました。

 

By 微