振り子の周期

振り子の周期
振り子の周期

実験番号:UE1050201

振動面を垂直から傾けていくことで,実際に振動に寄与する重力成分が小さくなり,振動の周期T が長くなります。

実験の手順

  • 実際に働く重力の有効成分を変化させて,振動の周期T を測定します。
  • 棒振り子の長さLを変化させて,振動の周期T を測定します。

実験に必要な機器

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実験解説書

基本原理

振り子の周期T は,振り子の長さL と重力加速度g で計算できます。振動面を垂直から傾けていくことにより,重力加速度の有効成分を変化(減少)させることができます。

振動面が傾いていくと,振り子と垂直に働く重力加速度成分g Parは振動に寄与しません(図1 参照)。残りの振り子と平行な重力加速度成分g eff だけが振動に寄与し,振動面の傾きをαとするとg effは次のように表せます。

(1)1

この状態で振り子を平衡点から角度だけ動かすと,平衡点に向かって復元力F が働きます。 (振り子は振動面内に固定されているため通常の振り子と同じです。)

(2)2

角度φが小さいとすると,運動方程式は

(3)3

となります。

これより角振動数ω は次のようになります。

(4)4

周期T はωより

(5 )5

となります。

振動面の傾きを大きくするほどg effは小さくなるので周期T は長くなります。

参考資料

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